某製薬メーカーさんの生産と流通部門の皆様方を対象に講演会を行いました。
もちろんリモートでの実施となります。
社内研修の一環として、患者の声をじかに聞きたいという要望がありましたので、間質性肺炎の患者のひとりとして日常生活で心掛けている事、直面する困難、なかなか周囲の理解を得られないなど実体験に基づいた内容で臨みました。
現在の私たちにとって、薬剤は希望である事
例えそれが根治出来ないものだとしても、進行を抑え時間を稼ぐことにより新たな治療法を受ける可能性が出てくる。そのためにも、定められた基準を満たす高品質な医薬品を製造捨て頂いている製造部門の皆様、定められた手順で私たちに届けてくださる流通部門の皆様に、厚くお礼を申し上げてきました。
現在、医薬品が潤沢に流通しているとはいい難い状況です。
後発品メーカーは、一部を除き安定供給には寄与しませんし、新薬の創造にも全く貢献しません。今現在の薬剤総費を軽減するだけにとどまっています。
医療費43兆円を超えた現在、最も売れている薬剤をすべて失くしたとしても1000億程度の削減にしかなりません。なので、焼け石に水どころか水にすらなっていない現状があります。
このような状況の中、国の定めた基準以上の処でつくられた最高品質の薬剤を、迅速かつ途切れることなく円滑に流通させる。それは決して当たり前の事ではないのです。
