2025年 謹賀新年
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、一期一会では今年最初の取り組みとして、1月8日に間質性肺炎ラジオを開催させていただきました。
ラジオですから、lineアプリによる音声だけの番組です。
当会の顧問でもある坪井病院院長の杉野圭史先生をお招きして、患者からの質問にお答えいただきました。
その簡単なまとめですが以下のものとなります。
急性増悪について
呼吸器感染症がきっかけとなることが多く、インフルエンザ、コロナ、マイコプラズマ,ヒトニューモなどの感染症に罹患する。
労作時ではないのに息苦しい、いつもと同じ酸素量なのに息苦しい、など「普段とは違う」状態が感じられたとき。
どちらも非常時なので、直ちにかかりつけの主治医に連絡して指示を仰いでください。
主治医が週1回や決まった曜日にしか来ないなどの場合は、病院に連絡してください。どこの誰に連絡すればいいかを日頃から確認しておくことが大切です。
病院に伝えるポイント
○○のために酸素を外すとSPO2が50%台にまで低下するようになった。
外出時に使用していた酸素量〇リットルでは全く足りず、酸素流量を◎リットルに増やしてもSPO2が60%をきるようになった。
このような症状は●か月前から持続している。
など。
簡単なメモ書きを用意しておくと、なおスムーズに話が通ると思います。
発熱がある場合は感染症として受診してください。
肺移植について
登録に年齢制限がありますので、希望する場合は早めの登録をお願いします。
登録しても移植しなければならないわけではないので、ご家族とよくよく話し合う時間はあります。
HOT(在宅酸素)について
息苦しいから急場のしのぎとして使う、というのは本来の目的ではありません。
肺以外の、心臓、脳、腎臓など全身管理のために、慢性的な酸素不足は避けなければなりません。
初期のうちはあまり影響を感じられませんが、病状が進行してくると家の中の移動すらつらくなってきます。
現在開発中の新薬について
第三相試験が進行している期待の新薬ですが、残念ながら根治するものではなく進行を抑制する抗線維化剤との事です。
終活について
タブー視せず、どのような最期を迎えたいのかご家族とよく話し合ってください。
これは病人健常人関係なく必要な事です。
以上となります。